理屈抜きの恋
「ぅわ!はいっ!すみません。着きましたか?」

「店に着いた。降りるぞ。」

降りる、って私も?
意味は分からないけど、ドアを開けてくれた運転手さんに促されて眠たい目を擦り副社長の後に続く。

すると綺麗な店員さんがいきなり私の腕を掴んだ。

「!?何ですか?」

「この子ね?」

店員さんは私ではなく、副社長に声を掛ける。
そして副社長はそれに首を縦に振る事で答えた。

「え?何?どういう事ですか?」

店員さんから視線を移し、今の状況の説明をお願いしたのに、無言で、「あっちに行け」という感じで手を振られる。

それを機にグイと私の身体を引っ張る店員さんに連れて来られたのは個室。

「ここで何をするんですか?」

「お着替えよ。ほら、早く脱いで。」

「脱ぐ?なんで?」

「パンツスーツは似合っているけど、パーティーには相応しくないから。」

どうしてこれからパーティーに行く事を知っているのだろう。
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