囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~


「私も初めて聞いた時は驚いたけど……まぁ、その辺は個人の自由だしね。
ただ、須田さんから彼女が浮気してただとかそういう話を聞いた事もあるから、須田さんのとこに限ってはどっちもどっちなのかもとは思うけど」
「なんか、こんな身近にそんな事平気でできちゃう人がいるなんて驚きました」
「浮気なんてする人たくさんいるでしょ。及川さんだってそういうタイプなんじゃないの?」

急に及川の名前を出されて、少し考える。
及川は確かに軽く見えるし、実際に軽かったヤツでもあるけれど……。でも。

「浮気はしないと思います。浮気するくらいなら、別れると思いますよ。バレて責められるとか面倒くさがるし……その前に、浮気しちゃうくらいに長く付き合った子もいないんじゃないかと」
「……それはそれでって感じするけど」

何とも言えない顔をして笑った手塚先輩に、確かにそうだなと思いながら、ビールを口に運ぶ。
何気なく向けた視線の先、花岡さんがビール瓶を片手に及川の隣に座り笑っていた。


19時半から始まった送迎会は一度21時半でお開きとなった。
そして、そこから当然のように始まる二次会には、通常の飲み会みたいに〝私はここで失礼しますー〟なんて事は許されない。

泊まるのだから、用事も逃げ場もなく、いくつかに分かれる二次会コースのどこかを選ぶ事を余儀なくされる。

例えば、少し外に出てラーメンを食べに行くコースか。
それとも、旅館内にあるスナックみたいなお店でカラオケコースか。

それか、どこかの部屋で宴会の続きか……。



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