囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~
興味がないだとかそういうトーンじゃない。
でも、そういう短い返事は珍しいから、多少思う事はあるのかもしれないと思う。
もしかしたら、信じてもらえていないのかな、とも思ったものの、及川の横顔は落ち着いたままで……そういうわけではなさそうだと判断する。
「私が大崎くんと……とか、疑ったりしないんだね」
『でも深月さんは及川くんの軽いところ、嫌みたいで限界そうだったけど。信じられないって……大崎くんに相談してた。
見てるだけでこっちまで照れちゃうような、すごくいい雰囲気だったわ』
昨日の夜、大崎くんに抱き締められてたって話を聞いたって及川は今言ってた。
その上でさっき、花岡さんにあんな事言われたら、もしかして……って少しは思いそうなものだ。
なのに、及川は落ち着いている。
それを不思議になって聞くと、「だって俺は深月の事信用してるしね」と意地悪な笑みを向けられた。
含みのある言い方に「私だって、信じてるよ」と言い返すと、くっと喉の奥で笑われてしまう。
「無理しなくていいって。俺だってすぐに信用してもらえるなんて思ってないし、深月がその辺真面目だって事も十分分かってるから」
及川は、本当にそう思ってる、そんな顔をして微笑む。