core~核を操る者
第一章
「零、零、れーい!」
「ん…?むにゃむにゃ」
「どしたの桜?」
「どしたの?じゃないわよ
早くしないと遅刻するよ?」
「え?
うわ!ほんとだ!
やばい!」
「だからいったでしょ早く学校にいきなさいよ。」
「おう、桜悪いけど母さんにご飯いらないって
言っといてくれ。」
「もう、またーお母さんそろそろ怒るよ。」
「うん、わかってる明日こそは
ちゃんと食べるって言っといて。」
「はいはいー
わかったから早くいきなさいよ。」
「おう!ありがとな。」
「全く今度なにか奢りなさいよ。」
「ドタドタ」
「零?パンぐらい食べていきなさい。」
「ごめん母さん明日こそはちゃんとたべるからー」
「ガチャ!トット」
「いってきまーす!」
「はいはい、いってらしゃい」
「バタン!」
このときはまだしらなかった
もうお母さんに会えなくなることを…

「タッタタ」
「ひーーやばい、遅刻するー!」
この少年こと霧島 零と先ほどの少女、零の妹の霧島 桜には
後々とんでもない災いが降りかかることとなる。
「ヒューン
ドーーーン!グラグラ」
「うわ、いったいなんだ!?」
「ゴゴゴ!ドーーーン!」
「な!?学校が襲われている!?」
「タッタタ!
みんなー!だいじょーぶか!?」
「れーい!こっちにくるなー!」
「え?」
「ヒューン―
ドッカーン!」
「ぐは!
ゴロゴロ、パタン」
「れーい!」
「おやおや、まだ残っていましたか?」
「そうみたいですね、隊長。」
「危うく殺すところでしたよ、
いや実に危ない危ない。」
「ヒョイ」
「おいこら!おまえら!」
「はて?なんでしょうか?」
「なんでしょうか?じゃねぇ零をどうするつもりだ!」
「いやはやなに、まず自分達の心配をしてはいかがかな?
この子は君たち同様に我々の世界に持ち帰らせて貰うつもりですが?」
「なんだって!?」
「お、お前たちの世界っていったいなんなんだよ!?」
「…いやこれは驚いたこちらの人はしらないのですか。
ほらあの黒い渦見えるでしょう?
あれを通路に我々の世界はあります。」
「誰がそ、そんなところにいくかよ!」
「あーいえいえ、すみませんが
これはお願いじゃねーんだよ!
命令だ、お前らは強制的につれていくんだよ!」
「ヒッ!ガタガタ」
「まてー!その子たちをはなせー!」
「ん!?これは不味い黒閃達だ!」
「スタ!」
「おまえら、帰るのは勝手にすればいいが
その子たちを開放しろ!」
「ふーむ、それはそちらの対応によるかな。」
「その対応とやらはなんだ?」
「いやなに、この子たちをはなせというなら
その代価としてこの子たちと同じ人数だけの人を
ここにさしだしなさい。」
「な、なんだと、そんなことができるはずなかろうが!」
「では、交渉決裂ですね…
いきましょうか。」
「はい、隊長。」
「そう簡単にいかせるか!」
「ほー我々とやりあう気ですか…
ですがさすがにこの人数は分が悪い。」
「あなたはそうきゅうに運べる範囲だけはこんでください
あたしがくいとめます。」
「トサ!…」
「零…大丈夫か?」
「ゲホゲホ、あ、あー何とか大丈夫だ。」
「さてやりますかな。」
「みんな子供達の救助が最優先だ。」
「気を抜くなよ!」
「はい!」
「ふむ…では!」
「くるぞ!」
「はっ!」
「ドーーーン!スパスパキーン」
「な、!は、はやい?!」
「く、み、みんな攻撃開始」
「お、おう!」
「さてさてどこまでもちますかな。」
「これぐらいかしらね、
あらさっき隊長に殺されかけてぼうやじゃない。」
「この子も使えそうだし、連れていきましょうか。」
「ま、まて零を連れていくなら、おれをつれていけ!」
「な、んだと、お、いやめろ、いく、な」
「お前にはお母さんや妹がいるだろ、
男手一人なんだから家にいてやれ」
「ふーん、なかなかいい度胸ね
気に入ったわ、あなたのお望み通りつれていってあげるわ」
「く!お、おう!つれていけ」
「だめ、だ、いくなよ、心」
「ごめんな、零、
またいつか会おうなニコ!」
「隊長いつでもいけます。」
「ふむではいきますか。」
「おい、まて!」
「ではまた黒閃の皆さん縁があったらお会いしましょう」
「しーーーーん!」
「パタ…」
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