恋した責任、取ってください。
「まずは手始めに、あのちっこいお姉ちゃんがダンクするところを見せてあげよう。なっちゃん、悪いんだけど、ちょっとこっちおいで」
「へっ!?」
「なっちゃんにダンクさせてあげる」
「……っ!?」
ななな何を言い出すんだこの人は!
私、生まれてこの方、運動で褒められたことなんて一度もないんですけど!ジャンプ力だって人並み以下なんですけれどもっ!
そんな、もともと運動神経抜群で毎日トレーニングしている大地さんじゃないんですから、簡単に305㎝まで届くわけないじゃないですか……。
「なっちゃんもダンクできるの!?」
「う、天使オーラ眩しすぎか……」
「見たい!見せて見せて!」
けれど、初級クラスに参加中の悠斗くんが、無理無理無理と後退りしながら胸の前で腕をバッテンにしている私を、それはもう目をキラッキラさせながら見たい見たいとせがんでくる。
そのうちほかの子供たちからも「見たい」「お手本見せて」なんて若干面白がっている風な声が上がりはじめてしまい、私はタジタジ。
「ほら、みんなも見たいって言ってるし、なっちゃんもダンクできたら気持ちいいよ。いいからおいで。ちゃんとシュートさせてあげる」
ニタリ。
193㎝が笑う。
子供たちによってジワジワと追い詰められていった私をさらに追い詰めたのは、この通り、彼らに負けず劣らずキラッキラした天使オーラを背後に背負った大地さんに他ならない。
結局私は、もうどう足掻いても逃げられない状況に陥れられ、渋々大地さんの前に進み出るしか、もはや選択肢は残されていなかった。
う、嘘だ〜……。
そうして始まった、私のダンク練習。
未だに事の半分も理解できない私の脇腹に両手を差し込んだ大地さんは、よっ!という掛け声とともに、私の体をふわりと持ち上げる。
「ほんじゃあまあ、よく見ててね」
「ひやーっ、わわわ、恐い怖い!高すぎる!」