恋した責任、取ってください。
 
中でもやはり悠斗くんは何をしても楽しかったらしく、いつまでもニコニコと笑っていた。

悠斗くんの写真もいっぱい撮ったから、あとでお母さんとホームページを見てみてね。

とっても格好よく写ってるよ!


「今日の記念に、ロゴ入りタオルとリストバンドをプレゼントしようと思います!みんな、好きな選手の背番号を言ってね!お母さんたちもぜひ仰ってください!どの選手のものも数に十分余裕があるように準備してきましたので!」


そうして、最後の最後。

子供たちとも親御さん方ともすっかり打ち解けた私は、教室が始まる前の緊張など最初からなかったようにハツラツと場を仕切る。

一人ずつ順番に希望する選手のタオルとリストバンドを配り終わると、それを見届けた大地さんが一歩前に出て締めの挨拶をはじめた。


「皆さん、今日は楽しんでもらえましたでしょうか。最後の試合は俺たちが勝ちましたが、言い換えると、俺たちが本気を出さなきゃ勝てないくらい、みんなが強かったってことです!」


そこでどっと笑いが起きる。

それが収まると、大地さんは続ける。


「また来年、一年分強くなったみんなと戦えるのを楽しみにしてます!今日頑張った自分たちに拍手〜!連れてきてくれたお母さんたちに拍手〜!ついでに俺たちにも拍手〜!」


今度はもっと大きな笑い声に包まれながら、みんなで一斉に盛大な拍手をする。

こういうところ、さすがだなと思う。

場数を踏んでいるというのも、もちろんあるんだろうけれど、やっぱり大地さんの人柄が、みんなを笑顔にしてくれるのだろう。

私も精進しなければ……!


「今日のバスケ教室の準備を一からしてくれたのは、あそこにいるなっちゃんです!なっちゃんに今日一番の大きな拍手をお願いします!」

「……っ!?」


すると、そう言って大地さんが私のほうを見やり、ひときわ大きく拍手をする。
 
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