恋した責任、取ってください。
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そうして始まった打ち上げという名目のただの飲み会は、ブルスタの飲み会では6人という少人数ながらも、終始高浜さん化したザキさんがたくさん盛り上げてくれたおかげで大いに楽しく進み、終わってみれば二次会組と帰宅組に分かれるという展開になっていた。
お酒にめっぽう弱い私は、もちろん帰宅組だ。
明日からお盆休みといっても、もんちゃんのお世話ができない日々は思ったよりずっと寂しいものだし、一人で部屋にいても掃除と洗濯くらいしかすることがないので暇だったりする。
それに久しぶりに実家に帰ってゆっくりしたいと思っていたから、まだほとんど手付かずの帰省の準備もしたいと思っていたところだった。
「じゃあ、俺も帰る」
ザキさんに帰宅の旨を伝えた私に続くように、佐藤さんが自分も帰ると彼に告げる。
佐藤さんはおそらく、一人で帰る私を気遣って一緒に帰ってくれるのだと思う。
それか、飲み会の間中、妙にソワソワしていた私の様子に何か感じるものがあったのか。
「じゃあウズラは頼んだ。こんなんでも一応女子だし。大地さんは? 二次会行きます?」
ともかく、そんな佐藤さんに軽く私を頼んだザキさんはその口で大地さんに訊ねはじめた。
もちろんブルスタ加入歴の浅い溝内さんと黒井さんは、ほどよく酔っ払い若干ウザくなっているザキさんに強制的に二次会に参加させられるそうで、彼らに選択の余地はないようだ。
以前恵麻さんに大地さんはザルだと聞いていたので、一次会の席だけではきっと大地さんはまだまだ飲み足りないだろうと思う。
なぜか佐藤さんと並んで立つ私の方を気にしている風ではあったものの、ザキさんに「飲み比べしましょうよ!」と挑まれては断るのも癪だったようで、少しの間ののち「奢れよ」と。
冗談なのか本気なのかちょっと見ただけでは分からないような不適な笑みをザキさんに向け、二次会への参加を承諾していた。