恋した責任、取ってください。
 
それから間もなくして体育館に『BLUE STAR』の選手たちがぞろぞろと集まりはじめた。

大地さんは一人一人を丁寧に紹介してくれ、私はプロフィール用紙とバスケ教本を照らし合わせて名前とポジションを必死に頭に叩き込む。


「こいつ、パワー・フォワードの高浜心。一応俺らのキャプテンで、奥さんがいるよ」

「高浜です。もうすぐ3人目を作る予定です」

「え!? あ、はい、えと……頑張って下さい」


私に子作り宣言されてもなあ、と微妙な気分になりながら、プロフィールと教本と高浜さんの顔を三角形を描くように順番に見比べる。

高浜心--PF。

身長189cm、28歳、A型、誕生日4月3日、中高と注目選手で大学卒業後プロに。ブルスタには5年前の設立時に大卒ルーキーで加入。センターもこなせるポイントゲッター。

ポジションのPFというのは、攻守にわたりチームの中心になるエース的役割のことらしい。

すでに奥さんとお子さんが2人いるということで落ち着いた雰囲気を醸し出しているものの、なんとなく下ネタが好きそうな気配が……。

天然パーマらしいくるりんとした髪と無精ひげが特徴の所帯持ちさんだ。


「こいつは山崎倖太郎。ポイントガード。昨シーズンからブルスタに加入したゲームメーカーね。基本チャラいから気をつけて」

「あだ名はザキとかコウ。でも俺はタロちゃんって呼ばれたいかな。女の子大好きです!」

「……よ、よろしくお願い……します」


サポーターの女の子にまで手を出していたなら大問題だよお!と失礼なことを思いつつ、差し出されたザキさんの手と渋々握手する。

山崎倖太郎--PG。

身長177cm、26歳、A型、誕生日7月25日、高校3年時にウィンターカップに出場した経験も持つ、チームの司令塔、オールラウンダー。

甘いマスクにお洒落茶髪のザキさんの笑顔は、大地さんには匹敵しないものの威力があり、ちょっとときめいてしまったのが悔しい。
 
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