恋した責任、取ってください。
その後、間もなくして、ルイネエとホーネット側の外国人選手のジャンプボールで試合が始まった。
ルイネエとほぼ同じ身長と体格の選手――選手紹介では確かライルとアナウンスされていた白人選手がボールを味方側にタップし、ブルスタは瞬時にディフェンス体制をとり、自陣コートに攻め込んでくるホーネットの選手たちを各々マークしはじめた。
双方の応援の声に混じって、床を蹴る音やキュキュッとシューズと床が擦れる音が響き、「ちょ、まだ開始8秒じゃん……」という驚いた様子の弥生の声とともにホーネット側に先制点が入る。
すぐにスローインでボールを回しはじめたブルスタは、けれどホーネット陣地に攻め込む前にボールをカットされ、あっという間にまた2点決められてしまう。
再びスローイン。
今度はしっかり攻めきったブルスタは、ザキさんからのノールックパスを受けた佐藤さんがお手本みたいな綺麗なフォームでスリーポイントシュートを決め、1点差に迫った。
「テレビでは見たことあるけど、生で見るとスピード感半端ないね。攻守の入れ替わりが激しすぎて目で追うのも厳しいくらいだよ」
「向こうはスピード力があるチームなんだって。だからブルスタも自然とそのスピードの中でプレーさせられちゃって、時間をかけたい場面でも、なかなかこっちのペースにさせてもらえないところがあるって」
「へぇ、チームそれぞれでプレースタイルがきっちり出来上がってるんだね」
「うん」
と返事をする間にホーネット側に6点目が入り、間髪入れずにブルスタのスローインで再び試合が動き出す。
今日のブルスタは、チーム全体がなんだか痛々しい。
昨日の痛恨の敗戦もあって負けられないという気迫はひしひしと伝わってくるものの、どこか歯車が嚙み合っていない空気があって、でもどこが噛み合っていないのかわからないまま今日になってしまったように見えるのは、きっと私の気のせいではないだろう。