恋した責任、取ってください。
テーブルを回り込んで大地さんの横に立てひざをつき、そう言いながら小さく丸まる大きな体を自分のほうに引き寄せる。
頭で考えるより体が勝手に動いていた印象だった。
自分よりずっと大きな体を抱きしめてあげたいだなんて、今までの私なら思いもしなかったことだろうけれど、でも、目の前の大地さんは今にも凍え死んでしまいそうだったから。
小さな体の私でも少しでもこの人を温めてあげることができるならと、それしか頭になかった。
大地さんは最初、肩に触れるとほんのわずかピクリと体を強張らせたけれど、構わずゆっくり引き寄せていると、恐る恐るといったふうに私の胸に頭を預け、大地さんの体に回している私の腕を躊躇いがちに取った。
聞こえてくるのは、弱りきったくぐもった声だ。
「ごめん。こんな格好悪いとこ、なっちゃんには見せたくなかったんだけど……。お願いだから、嫌わないで」
「もう。嫌いになりようがないって言ってます。ありのままの大地さんが、大将も私も好きなんです」
そう言って背中をさすると「……ありがとう」と潤んだ声が返ってくる。
話を聞く前も、聞いている最中も、大地さんと葛城さんとの間にあったことをどう受け止めたらいいかわからないままだった。
でも、ありのままを受け入れたらいいんだって、大地さんを胸に抱きながら、ようやくそんな単純なことに気がついた。
だから。
「最後まで聞かせてください、大地さん。私に預けてくれれば、傷も痛みも半分こです」
「……はは。それだから、性懲りもなくまた、ふわふわと飛んで行きそうなものに手を伸ばしたくなるんだよなぁ」
「え?」
「いや、こっちの話。ありがとう。ねえ、このほうが落ち着くから、このまま話したいんだけど、いい?」
けれど、大地さんからの返事は私には少し理解が難しくて。