恋した責任、取ってください。
--けれど。
「ウズラパーティー、イエーイ!!」
「ようこそブルスタヘ!今夜は無礼講だよ~」
「……、……」
大地さんに案内されて着いた、南国風の店構えと内装のお洒落居酒屋の中に入ったら、すでに彼以外のメンバーが揃っていて楽しそうに飲んでいるって、どういうことなんだろうか。
皆さんのハイテンションぶりに二の句が継げずに黙り込んでしまうと、一番ノリの良さそうなザキさんが私の前まで歩み出て、ウズラな顔をまじまじと眺めながら不思議そうに言う。
「ウズラの歓迎会って聞いたよね?」
ザキさん、ちゃんが抜けてます、ちゃんが。
それじゃあ、ただの鳥じゃないですか。
て。
「今年は俺が幹事だからね。誘うよね」
説明を求めて隣に並んだ大地さんを急角度をつけて見上げると彼は事もなげにそう言い、ザキさんらに目を向けると「先に飲んでていいとは言ったけど、出来上がっていいとまでは言ってねーぞ」とすでにお酒が入ってゲラゲラと笑っているルイネエと高浜さんに苦笑した。
なんだ、てっきり大地さんと2人きりだと思って柄にもなく浮かれていたけど……よく考えたらそうだよね、誰が好き好んでウズラ顔のパッとしない女子をご飯に誘うっていうんだろう。
歓迎会を開いてもらって嬉しいはずなのに肩すかしを食らってちょっと落胆してしまうのは、それだけ食事が楽しみだった証拠だった。
「なっちゃんはソウの隣に座って」
「あ、はい」
佐藤さんの隣の僅かに空いたソファー席の前まで背中を押されて連れて行かれてしまうと、そこに座らないわけにはいかなかった。
大人しく席について、佐藤さんが渡してくれたドリンクメニューに目を落とすけど、恥ずかしすぎた自分の勘違いにメニューが少しも頭に入ってこなくて、注文するまで時間がかかる。
結局、南国風居酒屋さんでも普通にメニューに載っていた梅酒サワーを頼み、それがテーブルに運ばれてくると、向かいの席の私から見て右端の席に着いていた大地さんが立ち上がった。