恋した責任、取ってください。
「ザキさんっ!もういい加減に!」
ところが佐藤さんは不貞腐れるようにザキさんに声を荒げただけで、私の手からジョッキを奪うとゴクゴクと喉に流し込んでしまった。
あ、それ私の……。
思いがけず強引な態度に出られたことに、佐藤さんどうしたんですかと怒られたザキさんを見てみても、ひょっとこみたいな表情で肩を竦められただけで実質全く懲りていない様子だ。
結局、話ってなんだったんだろう。
宙ぶらりんにされると気持ち悪いので佐藤さんに聞いてみようと思い、そちらに顔を向ける。
けれど佐藤さんはビールと枝豆という素敵な組み合わせに黙々とがっついていて、全身から“しばらく放っておいてくださいオーラ”を放っているので、話しかけらる雰囲気ではない。
ザキさんはザキさんでしれっとした表情で芋焼酎を飲んでいて、当事者なのにまるで他人事。
仕方がないので、私は近くを通りかかった店員さんにウーロン茶を注文して、お酒の効果を薄めることに一人専念することにした。
それにしても、恵麻さんたちチーム・ブルスタの皆さんはいつここへ来るのだろうか。
オネエが一人いるので完全なる“女子は私一人”の状況ではなものの、初めての歓迎会でいきなり逆ハーは、なんだか落ち着かないのだけど。
「あの、ザキさんはいつ恵麻さんたちが来るのかご存知ですか? 遅くないです?」
気づけば歓迎会が始まって早1時間半。
だいたい2時間程度で会が終わるものとして、あと30分しか残っていないのにまだ到着しないって、私の知らないところで何かトラブル的な事案でも起こっているのだろうかと心配だ。
が。
「んー? いや、今日は俺らのほうでのウズラの歓迎会だからサポートチームは来ないよ」
「え、そうなんですか!?」
「うん。サポートチームはサポートチームで別に歓迎会があると思うよ。毎年、新しく配属になった子の歓迎会をどっちが先に開くかで競争してるんだって。今年は俺らの勝ち?」
「……はい」