恋した責任、取ってください。
というわけで、今日ははじめから逆ハーは決定済みだったらしいことが判明した。
しかし、競争までしているなんて、選手とサポートチームは仲良しさんなんだなあ……。
「そういえば今日、恵麻さんに脈絡なく好きな食べ物と苦手な食べ物を聞かれました」
「確実にリサーチじゃん!あっぶねー、危うくサポートチームに先越されるとこだったわ!」
「けっこう本気で競争してますね……」
何か賭け事でもしているのだろうか。
でもとにかく、そういうことだったのかと謎が解けると、大地さんたちの心遣いも恵麻さんたちにもしみじみ嬉しい気持ちがこみ上げる。
これは本当に大地さんと2人で食事じゃなくてショックだとか思っている場合じゃないし、場の雰囲気を盛り下げないよう、絶対に胃が弱いことを知られてはいけない気がする。
よーし、そうとなれば、飲むしかない。
「佐藤さん、私にもビールください!」
「え、ああ……じゃあ新しく注文して--」
「いえ、飲みかけで大丈夫です!」
今まさに口を付けようとしていた元私のジョッキを佐藤さんから奪い返し、グビッと飲む。
唖然とした表情で見つめてくる佐藤さんが横目に入ったけど、かまわず枝豆も少しもらう。
今まで胃に気を使って食べたり飲んだりしてきたわけだけど、構うものか、今度は胃が私に気を使ってもらいたい!と気持ちを強く持ち、歓迎会の残り30分をビールと枝豆の魅惑のローテーションをひたすら繰り返した私だった。
その結果。
「大地しゃんは~、奥しゃんいますか~?」
歓迎会がそろそろお開きのムードになりつつある中にも関わらず、雰囲気を察する力も放棄しヘベレケに酔っ払った私は、頭の片隅ではダメだと思っていながら、お酒の気持ちよさに抗うことができずに大地さんに絡みに行った。
少し目を離した隙にすっかり出来上がってしまった私に大地さんは一瞬目が点になるも、こういうことには慣れているのだろう。