恋した責任、取ってください。
しかし、好きって気持ちはすごい。
その気持ち一つでなんでも許容範囲になってしまうんだから、世の中の恋する皆さんはこんな気持ちを味わっているのかと思うと、しみじみ私も大地さんに恋ができて良かったと思う。
となると、もっと大地さんのことを知りたいと思う気持ちが日々大きくなるのは至極当然なことで、普通のことなんじゃないだろうか。
聞いてもいいかな、大地さんの"色々"……。
「……大地さん」
「んー?」
「……、……いえ、やっぱりいいです」
「えー!?」
でも、いざ聞こうとすると、喉に異物が引っかかったみたいに急に言葉が出てこなくなって、結局は聞けずに大地さんの顰蹙を買った。
私に話してくれる保証はどこにもない。
けど、聞いてみなきゃ気になってますっていう気持ちは伝わらないし、もしかしたら何かの加減で大地さんが話してくれるかもしれない。
軽い話なら恵麻さんがあそこまで勿体ぶるような態度に出ることはないんだろうけど、例え重い話でも私は知りたいっていうのに、あと一歩のところで聞けないなんて。
……私の意気地なし。
すると、隣でパチンと指を鳴らす音がした。
何やら雲行きが……と思っていると、案の定。
「あ、もしかして“例のアレ”の話だ?」
「え!?」
「だって恵麻が、俺にちゃんと言えって別れるときに言ってたでしょう。俺なら絶対に引かないことっていったら何だろう?」
「その話じゃないです!全然違います!」
ズバリ当たりでしょ?と言いたげなドヤ顔をこちらに向けていた大地さんに、思わず声を張ってしまいながら慌てて全力で否定する。
その話は思い出さないで!そしてしないで!
ま、まだ心の準備が……。
だって、そもそもどうやって処女だって打ち明けたらいいの、大地さんだっていきなりアダルトな話をされても困るはずだよ、絶対。