恋した責任、取ってください。
「ま、数打ちゃ当たるから!ガンバっ!」
ほら!これだもん。
軽いよ、励まし方が!ふわっふわだよ……。
これじゃあ、見つかったのが高浜さんで良かったのか悪かったのか、判断がつけられない。
それに、数打ちゃ当たるって一体何発ですか。
「……なんだか心がこもってませんね」
「うん、込めてないからね!」
ふわっふわな“ガンバっ!”で一気に体の力が抜けてしまい、ついうっかり本音を零すと、高浜さんは若干腹が立つくらい実に爽やかに言う。
しかもグッと親指を立ててからのウィンク付きのキメ顔で言ったものだから、なんだか本当に腹立たしい……かもしれないのは嘘じゃない。
けれど、高浜さんには続きがあるらしい。
スッと表情を引き締めると、しっかりと私の目を見て、まるで言い聞かせるようにこう言う。
「でも俺は、ウズラなら自力で大地をなんとかできるんじゃないかって思ってる。だってウズラ、この間の植樹イベでガイドさんと同じくらいのスキルで参加者の質問に答えてたでしょ。相当勉強したんだな、努力を惜しまない子なんだなって、見てて感心したんだよ。だから、そういう根性のある子がちょっとフラれたくらいで諦めるわけがない……と思うけど?」
「え?」
「大地に何を言われてフラれたのかは分かんないけど、俺から言えることは、ウズラはそのまま頑張ってりゃいーんだってこと。大地のことも気になるから俺は行くけど、ウズラ、今言ったことは何があっても忘れんじゃねーぞ」
「……は、い」
「うしっ!」
「うわっ、わわわっ……!」
うりゃうりゃ!と笑いながらいい子だと言うように頭をグリグリ撫でられ、あまりに容赦のないそれに、私のメガネは耐え切れずにずれた。
でも、どうしよう。
今、初めて高浜さんが格好いい……。