汝は人狼なりや?(※修正中。順を追って公開していきます)
「よざくら、さん……」
「気をしっかりと保ってください。大丈夫です、私たちがついています」
……私〝たち〟?
ふと夜桜さんの隣に目を向けると、黒月くんが立っていた。真剣な眼差しで僕の目を見て、夜桜さんと同じ意見だと言わんばかりにこくんっとうなずく。
「夜桜さんは……怖くないの?」
こんな状況だというのに、至って冷静に見える僕の憧れの人。しかも、僕という他人を心配し、気遣う余裕すらある。
そんな彼女のことをすごいと思う反面、どこか無理をしているのではないかと心配にもなった。
案の定……というべきか、僕の問い掛けに対して、夜桜さんは唇をぎゅっと噛み締め、若干、俯く。
「……怖くないと答えたら、嘘になります。でも……」
刹那、夜桜さんはキッと、逃げ惑うクラスメートを見て高々に笑う狼谷くんの後ろ姿を睨んだ。その目は今までの夜桜さんからは想像が出来ないほどに鋭くて、冷たくて……そして、怖い。
その目から感じ取れるのは、怒り、だ。中には憎しみも混ざっていて、もしかしたらそっちの方が感情的には勝っているのかもしれない。
「──人狼なんて、絶滅すればいいんですよ」
「……えっ?」
さらりとその言葉を吐かれて、思わず自分の耳を疑う。夜桜さんの口から、本当にその類いの言葉が出るとは思っていなくて。
バッと彼女の方を見やると、相変わらず狼谷くんの背中を鋭く睨んでいて……。これだと、夜桜さんは狼谷くんが人狼なのだと、心の底から信じて言っているみたいだ。
「夜桜さん……?」
「──私の両親は、私が幼い頃に人狼に食い殺されました。呆気なく、私の目の前で」
またもやさらりと吐かれる夜桜さんの言葉に、今度は自分の耳を疑わずに、真正面から受け止める。
「気をしっかりと保ってください。大丈夫です、私たちがついています」
……私〝たち〟?
ふと夜桜さんの隣に目を向けると、黒月くんが立っていた。真剣な眼差しで僕の目を見て、夜桜さんと同じ意見だと言わんばかりにこくんっとうなずく。
「夜桜さんは……怖くないの?」
こんな状況だというのに、至って冷静に見える僕の憧れの人。しかも、僕という他人を心配し、気遣う余裕すらある。
そんな彼女のことをすごいと思う反面、どこか無理をしているのではないかと心配にもなった。
案の定……というべきか、僕の問い掛けに対して、夜桜さんは唇をぎゅっと噛み締め、若干、俯く。
「……怖くないと答えたら、嘘になります。でも……」
刹那、夜桜さんはキッと、逃げ惑うクラスメートを見て高々に笑う狼谷くんの後ろ姿を睨んだ。その目は今までの夜桜さんからは想像が出来ないほどに鋭くて、冷たくて……そして、怖い。
その目から感じ取れるのは、怒り、だ。中には憎しみも混ざっていて、もしかしたらそっちの方が感情的には勝っているのかもしれない。
「──人狼なんて、絶滅すればいいんですよ」
「……えっ?」
さらりとその言葉を吐かれて、思わず自分の耳を疑う。夜桜さんの口から、本当にその類いの言葉が出るとは思っていなくて。
バッと彼女の方を見やると、相変わらず狼谷くんの背中を鋭く睨んでいて……。これだと、夜桜さんは狼谷くんが人狼なのだと、心の底から信じて言っているみたいだ。
「夜桜さん……?」
「──私の両親は、私が幼い頃に人狼に食い殺されました。呆気なく、私の目の前で」
またもやさらりと吐かれる夜桜さんの言葉に、今度は自分の耳を疑わずに、真正面から受け止める。