生贄投票
「どうって?」


「うん。悪戯じゃないのかな?」


「私もね、そう思ってる。というか、そうであってほしいと思ってる」


「姉ちゃんから詳しく聞いてないから分からないけど、突然生贄を投票する画面になったんだよね?」


「うん。環奈はそう言ってたけど」


「その画面って、もう見れないの?」


「うん。投票を済ませたら消えちゃったらしいの」


「そうか……」


「たぶん誰かの悪戯だと思うけど、万が一そうじゃなかったとき、環奈を見殺しにしちゃったら、絶対後悔すると思うの」


「それは……俺だってそうだよ」


「だからとりあえず今は、神に許しを請うっていうのを、押し続けなきゃ」


「そうだね……。分かった。とりあえず飯食ってくる」


孝史は部屋を出て、階下へと向かった。
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