生贄投票
「とりあえず今は……でも、みんながちゃんとタップしてくれるように、お願いしてほしいんだけど」


「ああ、分かった」


「アタシ……うちに帰ってタップし続けないと、とても終わりそうにないから……」


「だよな」


「だから柴田くん。学校でみんながちゃんとやってくれてるか見てて」


「うん。分かった」


「有り難う」


「お礼なんていいよ。だって……」



「だって何?」


何となく続きは聞かなくても分かっているんだけど、環奈は聞いてみた。


「オマエが死んだら、悲しいから」


「そっか、有り難う。じゃあね」


環奈は微笑むと、手を振ってから背を向けて歩き始めた。
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