生贄投票
さんざん悩んで決めた投票者だけど、美奈都は決して投票した環奈のことが嫌いなわけではない。

でも、環奈に投票したことは事実で、第三者に対してどんな言い訳をしようとも、その相手には美奈都が環奈を嫌っていると思われかねないのだ。


だから例え相手が誰であっても、やっぱり言うわけにはいかない。


「参ったなぁ~。選べねぇよこんなの」


「だよね。私も嫌いな子なんていないから、さんざん悩んだもん」


「でも、誰かに投票したんだろ?」


「それは……うん」


何だか非難されたようで、美奈都は苦しくなった。
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