生贄投票
普段ならこの段階で、すぐにあの画面になるはずなのに、

今はLineのアイコンが、大きく表示され、誰かからのメッセージがあることを告げている。


あれ?


あの画面は確か、次へとか、戻るとかをタップしないと消えないはずなのだ。


急いで画面をタップすると、いつもの使い慣れた画面に変わった。


「あ、あれ?」


「何やってるのよ?」


母が怒りをかみ殺したように睨む。


「いや、違うの。消えてるのよ」


「もういいから、お父さんは疲れてるんだから、ご飯を食べさせてあげなさい」


「だって……」


あの画面が消えていたせいで、明里は泣きそうになった。
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