生贄投票
「ちょっとどうしたのよ」


いつも元気で、人前で泣くことのない華音が顔を歪めたから、早苗は慌てた。


「みんなに申し訳なくて」


「え?」


「だって私だけ」


「えっ、どういうこと?」


「だから、みんなを裏切って、私だけ逃げ出したから、申し訳なくて」


「逃げたっていったい……」


「スマホの契約変更をしたの」


「ヤッパリ……」


妃佳里と早苗は顔を見合わせた。
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