生贄投票
玄関先で突然大声をあげたから、近所の人が窓から見ているのに、妃佳里と早苗は気がついた。


「華音ごめん。ちょっとお邪魔するね」


早苗は華音の身体を抱きしめたまま、家の中へと連れ込む。


「華音しっかりして」


妃佳里も早苗を手伝って、二人でリビングまで連れ込んだ。


リビングにソファがあったので、早苗は華音をそこに座らせる。


「イヤぁあああ~~~イヤだ。イヤだよ。死にたくないよ~~~~」


「まだそうだって決まったわけじゃないから」


「イヤイヤイヤぁああああ」


「しっかりして華音!」


早苗は華音の目の前に顔を突きつけて、華音の目を見つめた。
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