生贄投票
「とにかく明日にならなきゃ分からないことだから……ねぇ、とりあえず新しい電話番号教えてよ」


早苗が話題を変えようとする。


「うん。ちょっと待ってて、スマホ自分の部屋に置いてるから」


華音は立ち上がると、自分の部屋にスマートホンを取りに行った。


「ヤッパリ華音、電話買い替えてたんだ」


華音がリビングから出て行くと、妃佳里が口を開く。


「だね」


「やっぱり明里と華音が、自薦立候補ってことになるのかなぁ?」


「それは……」


明里とも華音とも仲が良い早苗は、それを思って胸が苦しくなった。
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