生贄投票
普段は早めに登校する栞が、チャイムが鳴るギリギリに教室に飛び込んできたから、みんなそっちに視線を向ける。


「アカリと連絡が取れないの。誰か知らない?」


栞は大きな声でみんなを見回した。


「そういえば……」


昨夜から明里とはLineのやりとりをしていないと、同時に数人の女生徒が思った。


「アカリのうちに行きたいんだけど、誰か知ってたら教えて」


栞は明里とは別の町に住んでいて、明里の自宅に遊びに行ったことがないので知らないのだ。


「あ、私知ってる」


明里と同じ中学校出身の小嶋真紀が答えた。
< 378 / 827 >

この作品をシェア

pagetop