生贄投票
「あった」


涼花たちは、勝手に日記帳と思い込んでいるようだけど、やっぱりあれだけSNSを使っている二階堂だけに、今更手書きはないんじゃないかと修太は思っていたのだ。


どうやら自分専用の日記として、一つのブログを使っていたらしい。


「ありゃ」


残念ながらログインパスワードを登録していないらしい。


こうなると面倒くさい。自分の自宅なら何とか出来るのだが、今ここでは二階堂ありさが他のサイトで使っているパスワードを当てはめてみるくらいのことしか出来ないのだ。


とはいえ、それらのパスワードも、もちろん現時点では分からないから、とりあえずは手の出しようがない。


「参ったなぁ……」


二階堂の母親に頼んで、このパソコンを借りて帰るのがベストだと、修太はそう思って、美奈都たちに声をかけようとした。


そのとき……。
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