生贄投票
この事件により、学校は大騒ぎになってしまった。


前任教師による「生贄投票」という復讐劇は、前任教師の死亡という結果により、決着していたはずだったのに、この事件がまた復活したのである。


それも前回までの人為的なものではなく、今回生贄に選ばれた生徒は、他の生徒たちの目の前で、突然苦しみながら干からびて死んでしまったという。


これを受けて、呪われた二年C組の教室を閉鎖して、他の部屋で授業を受けさせる案だとか、二年C組自体をいったん解散して、他のクラスに割り振る案などが職員やPTAの間で検討された。


何が原因か分からないけれど、とりあえずこのままでは誰もが納得しないだろうという判断で、一時的に視聴覚教室が二年C組に充てられ、そこでしばらく授業を受けることになったのである。


一方生徒たちの受けた衝撃は、かなり大きな物であった。


一番の痛手は、クラスのブレーン玉森修太を失ったことである。


修太がいれば、色んな状況や設定を考えてくれるのだが、それが出来る者がいなくなった今、不安と恐怖でみんなかなり追いつめられていた。
< 656 / 827 >

この作品をシェア

pagetop