生贄投票
「えっ、何で?」


真紀がすぐに聞き返す。


「マサ坊とタマはすでに死んじゃってるから、キックンがいなくなれば、元1Bのメンバーも、かなり統率力が無くなる感じじゃない?」


「それは、まぁ……」


「今回の投票でもトップのタマが9票で、次の涼花が7票だったし、うちらが9票入れれば、かなりの確率で生贄に選ばれるはずでしょ」


「確かに」


「美姫はキックンともめてるから、上手く誘えばキックンに入れるはず。それでキックンが生贄に選ばれたら、元1Bのヤツらには美姫がそれを仕組んだってことにするのよ。そうすれば元1Bのヤツらは、次の投票で美姫に入れるでしょ」


「うん」


「そうすれば私たちは、二週間生贄を回避できるじゃない。後は状況を見ながら、元B組のヤツらを一人ずつ生贄にしていけばいいのよ」


栞がニヤリと笑った顔を見て、真紀と早苗は背筋に冷たいモノを感じた。
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