生贄投票
「ねぇ、ミナト。外で食べよう」


亜夢が声をかけてくる。


亜夢も涼子も美奈都と一緒で、自宅からお弁当を持ってくるから、

いつもは教室で三人で食べるのだけど、さすがに今は環奈のそばにいたくない。


「分かった」


亜夢が誘った意図をすぐに理解した美奈都は、急いで弁当袋を取り出すと、亜夢と涼子と連れ立って、教室から出た。


「どこで食べる?」


「美術室に行こう」


亜夢の問いに、美術部員の涼子が答えた。


涼子曰く、美術室は鍵がかかっていないので、いつでも自由に出入り出来るらしいのだ。
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