生贄投票
「おい、席に着きなさい」


授業の為に入って来た国語教師が、美姫を見て声をかける。


だけど美姫は立ち上がることが出来なかった。


余命あと数時間……。


そんなことを言われて、まともな精神状態を保てる者なんかいるはずがない。


美姫はふらふらと立ち上がると、ふらふらしたまま教室を出て行く。


「おい大丈夫か? 保健委員の者は彼女を保健室に連れて行ってやりなさい」


そう言われて一人の女子生徒が立ち上がり、美姫の元に駆け寄って来たけど、美姫はその手を払って教室から出た。


ふらふらと力なく歩き、階段を降り始める。


踊り場にたどり着いたとき、美姫はそのまま床にへたり込んだ。


「ぅぅぅぅううううう~~~」


涙が溢れて、止めることが出来なくなった美姫は、そのままその場で号泣した。
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