いい加減な恋のススメ
と、
「イズミ!」
いきなり名前を呼ばれて驚くとクラスに何故かリック先生が入ってきた。そしてその姿に驚きを隠せなかった。
「り、リック先生!?それは」
「新撰組デス、着せていただきマシタ」
「えっと……」
リック先生のクラスは寸劇をするんだっけ。青と白の着物を着けているリック先生はまるで自慢するかのように自分の衣装を見せびらかした。
「ショーではタケを見せるので、来てくだサイ」
「タケ?……あぁ、殺陣のことですか」
リック先生は「イエス!」と返答すると腰に付けていた剣を取り出した。本物ではないとは分かっているがなかなかの作りだ。
「ワタシ凄く練習しました、その成果見せマス」
「え、ちょっと!?」
リック先生はそう言うと刀を持ってそれを振り回し始めた。周りではお化け屋敷の準備を進めている生徒も多かったため、彼のいきなりの行動には吃驚してしまう。
このままでは折角皆が作った仕掛けが壊れてしまう。
「り、リック先生止まってください!危ないですから!」
「見ましたかー?」
「見ました!ので!外に出ましょう!」