いい加減な恋のススメ










それでも、


「(面倒ごと……か)」


家に帰ってもリック先生のあの言葉はなかなか消えない。確かに幸澤先生のことを考えると頭がパンクしちゃうし、また嫌なことまで考えてしまうからあんまり彼のことは思いたくなかった。
でも、それが間違っているというのだろうか。

小田切先生はいい人だから、この人といれば私が傷付くことは無いだろうし、悩むことだって何もない。
ここであえてもう1度幸澤先生に戻る必要があるのだろうか。


「……もう嫌」


今日は朝から疲れた、皆川さんとのことも思い出しちゃうし、生徒である坂口さんにも苛々しちゃったし、リック先生には訳が分からないこと言われるし。
私はベッドから起き上がると冷蔵庫に向かう。あの日以来ずっとお酒は止めてたけど、家で1人で飲むぐらいは大丈夫だよね。

そう思って冷蔵庫を開けてみたが、悲惨なことにお酒は何もなかった。
いつもならここで諦めて寝てしまうところだが今日の私は相当苛々していたのか、鞄から財布1つを取り出すと寝巻きのまま外へ出た。

コンビニは直ぐ側だし、超高速で買って帰ればいいと思っていた。



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