いい加減な恋のススメ



明日も一応学校があるからめちゃくちゃ飲む訳じゃないけど。私は缶ビール並ぶ棚に目を向けた。
本当は杏にも連絡して愚痴りたいけど実習終わるまではもうしないって約束だし、それこそ電話したら説教くらいそうで怖い。

いくつかお酒を取っていくとそんな自分が情けなくなって溜め息が止まらない。辛いなぁ。
私はふと視線を横にずらす。すると視界に入った人物を見て大いに驚いた。


「こ、幸澤先生!?」


幸澤先生は私のことをずっと見ていたようで私が気付くとふいっと目線を逸らした。


「な、何故ここにっ……」

「何故って、俺がコンビニに来ちゃ駄目ですか」

「そ、そういう訳では……」

「1番ちけぇコンビニここなんだよ」

「へ、へぇー……」


そ、そうだよね。直ぐ側のマンションに住んでるんだし。
私は幸澤先生の話を聞きながらかごに入れていたビール等をそろりそろりと棚に戻していく。今からやけ酒をしようなんてバレたら恥だ、恥。


「何、今から1人でやけ酒?」


直ぐバレたけど。



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