いい加減な恋のススメ



だって小田切先生と別れたことを彼に言ったところで何って感じだし、それだけじゃ上手く行かないっていうのも分かる。
小田切先生はああ言ってくれていたけれど、やっぱりこの気持ちを伝えても彼には迷惑でしかないんじゃないかな、なんて思うわけで。

体育館での集会の後、騒がしくなる廊下を歩きながら1人トボトボと考えていた。
だけど今日で彼とも会えなくなってしまうのは事実だから、せめて告白だけでもって思っても、結果が見えている告白なんてしたくはない。

て、全部私が振られるのが怖くて付いてる言い訳でしかないんだけど。

告白ってこんなに緊張するもんなんだな。私はしたことが無かったから味わったこともなかった。
皆川さんも坂口さんも小田切先生も、この怖さを感じながらも告白したんだな。凄い。

私には、それが出来るのかな。

と、


「HEY!イズミ!」

「……リック先生?」


リック先生はこの前と同じような新撰組の格好をしており、私に向かって大きく手を振って近付いてくる。


「モクスグ劇なんです!見ていてくれマスカ?」

「は、はいっ」


前のことがあってか、何故だか緊張してしまう。



< 222 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop