いい加減な恋のススメ












「(何であんな顔すんだ……)」


―――「お前、小田切と付き合ってんもんな」


そう言った後、アイツの顔は急に曇り出し、何も言わずに困ったように微笑んでいた。
何故あんな顔をする必要があるんだろうか。

どーでもいいけど。


「おい、聞いてんのかよ幸澤!」

「全く」

「堂々と言うな!」


男子生徒たちに囲まれ体を叩かれる。いやー、餓鬼はやっぱりいいね。それも男子。ほら、自由で何も考えてなくて。
女子は……色々と面倒だ。


「俺たちのところの屋台寄ってけよ!そんで馬鹿ほど買え!」

「自分のお金を使い道は自分で決めたいもんだねー。あと俺ケチだから。あんまり期待しない方がいいぜ」

「マジ頼むって!ポテトだけでもいいからよ!」

「それに俺今校舎巡回中なんだよねー。だから外に出られないというか」


生徒たちと仲良くするのは好きな方だ。普通に楽しいし、それでいてどんな返答をしても盛り上がってくれる。
今日が文化祭だから、奴等のテンションも自然と上がっている。



< 224 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop