いい加減な恋のススメ
盛り上がってるね、本当。馬鹿騒ぎだ。
「幸澤のクラスは何やってんの?」
「お化け屋敷」
面白いぜ?超大作、と言えば生徒たちは「行きてぇー!」と声を上げた。
あれはなかなかの出来だった。安藤の担任をやってた頃に1回やったことがあったけどそれより良かったかもな。
あと意味が分からないあのデタラメも解消できたし。
「(んでもって……)」
あの安藤の驚いた顔はヤバいくらいウケた。あんなのぜってぇ男に振られるな。
「何ニヤけてんだよ」
「いや、思い出し笑い」
「そんなに面白いのか……今から行かね?」
「お、いいね!」
幸澤も付き合えよ!、と彼らは言うけれど、何でもいいけど俺巡回中よ?いいけど。
「別に俺2回目だから驚かねぇけど」
そう言いながら数人の男子生徒を引き連れ、被服室へと向かっていく。
「っと、その前に何か食おーぜ」
「いいねー!」
「いいねーって、お前らさっきも食ってたじゃねぇか」
男子高校生の食欲半端ねぇ。
そんなことを思いながら歩いていると目の前から俺とは全く別の状況になっている人物が歩いてきた。