いい加減な恋のススメ



4人ぐらいの女子たちに囲まれているその男は困ったように微笑んでいた。


「ねー、小田切先生一緒にお化け屋敷行こうよー」

「うん!何か凄く面白いらしいよ?幸澤のクラスだって!」

「全員と1人ずつ入ってよ!」

「あー!それいいー!」

なんともまぁ、ハーレムというかなんというか。俺の男子軍団とは大違いである意味羨ましいな。


「お前らも俺に引っ付かないでああやって女子と……て、目!」


俺がそう男子たちに呼び掛けようと振り返ると物凄い憎悪の視線で向こうの男を眺めていた。いやいや、お前ら羨ましすぎてるだろ。
沢山の女子に囲まれてる向こうの男、小田切は俺たちに気が付くと「あ、」と声を上げる。


「どうもー」

「幸澤じゃんー、何してんのー?」

「何してんのー、じゃねぇよ。仕事だよ」

「えー、遊んでんじゃん」

「お前らの横にいる男も遊んでないですかー?」

「小田切先生はお仕事だよねー!」


私たちと一緒に遊んでくれるって仕事、と1人の女子生徒が小田切の腕に絡み付く。結局遊んでんじゃん。
てか小田切のヤツも安藤がいんならこうやって女に絡まれるのを拒否るべきじゃねぇの?

俺が気にすることじゃねぇけど。


「ていうか、何か残念な男ばっかりだねー」

「はぁ!?何がだよ!」

「一緒に遊ぶ女の子いないからって幸澤といるなんて、ちょっと終わってるっていうかー?」

「お前らだって男いねぇから小田切といんだろうが!」

「違いますー、私たちは小田切先生といたいからですー」



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