いい加減な恋のススメ



「ただ、もう安藤さんとは別れてるってだけなんですけど」











「お、幸澤おせーぞ!」


奴等はもう既に列に並んでいた。なかなか繁盛しているらしく、その列は長い。いやー、これはなかなか稼げるかもな。
するとウチのクラスの生徒が俺のことを見て「は?幸澤!?」と驚いていた。


「何で自分のクラス並んでんの?」

「色々あった。つーか良かったな、大人気じゃん」

「だろー!」


まぁ、あんだけ頑張ってたもんな。やっぱり何だかんだこのクラスで嬉しいことがあると自分も気分がいいのは俺がちゃんと生徒想いであることを示していると思う。


「……安藤は?」

「泉ちゃん?」

「アイツいる?」


気が付いたら自然と口に出してしまっていた名前に自分でも驚いた。アイツの場所を知ってどうしようというのだろうか。


「泉ちゃんは何か友達に会ってくるって今はいないけど」

「……ふーん」


そういえば、安藤はこの頃忙しいからと何も話してはいなかった。
公開授業の初日に言った言葉の説明もしていない。

聞いてこないのは別に気にも留めていないからか。



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