いい加減な恋のススメ



突然そう言うと男子たちは驚いた顔をした。


「え!?何で!?」

「教員の集まりあったの全力で忘れてた」

「はぁ?いいじゃん、入ってから行けば?」

「んー、でも遅れんのも嫌だから」


俺1回入ったし、と言って奴等の輪から抜ける。自然と足が動く。もう何もかもどうでもいい気がしてきた。

安藤の気持ちも、自分の気持ちも。

残された男子らに「じゃ、楽しめよ」とだけ言うとゆっくりゆっくり歩き出した。
あー、マジであんまり気が乗らねぇな。まぁいいか、なるようになるだろ。

きっと安藤は顔を真っ赤にして怒るんだろうな。それで「はぁ!?」と俺のことを罵ると思う。

だけど、確信はある。

俺は足に力を入れるとらしくもなく駆け出した。



< 241 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop