いい加減な恋のススメ
突然そう言うと男子たちは驚いた顔をした。
「え!?何で!?」
「教員の集まりあったの全力で忘れてた」
「はぁ?いいじゃん、入ってから行けば?」
「んー、でも遅れんのも嫌だから」
俺1回入ったし、と言って奴等の輪から抜ける。自然と足が動く。もう何もかもどうでもいい気がしてきた。
安藤の気持ちも、自分の気持ちも。
残された男子らに「じゃ、楽しめよ」とだけ言うとゆっくりゆっくり歩き出した。
あー、マジであんまり気が乗らねぇな。まぁいいか、なるようになるだろ。
きっと安藤は顔を真っ赤にして怒るんだろうな。それで「はぁ!?」と俺のことを罵ると思う。
だけど、確信はある。
俺は足に力を入れるとらしくもなく駆け出した。