いい加減な恋のススメ



だから、する?するって……

暫くしてその言葉の意味が把握できた私は顔を真っ赤にさせた。

そして、


「う、嘘だー!」

「……」


そう叫んだら、彼は呆れたように「お前、」と、


「ムード壊すようなこと言うなよ」

「う、嘘ですよ!絶対嘘!また私のことからかってるんですか!?」

「別にからかってねぇよ」

「あたふたする私は面白いですか!?ていうか幸澤先生の言うことなんて殆んどがいい加減なんだから信じろなんて無理です!」

「……あのな、」


だってこの人、何も知らないのに。私の気持ちだって、高校生の頃も。


「私のこと助けたの、覚えてないくせに……」






「覚えてるよ」


聞こえたその声に顔を上げる。

え、今なんて……


「覚えてるし、普通に。だから思考餓鬼なんだよ」

「……」


今は彼の口の悪さなんて気にならないくらいに頭が混乱している。彼は今覚えてるって言ったの?でもあの時彼は知らないって。


「覚えてるって何を……」

「は?あれだろ、バイクでお前送ってったやつだろ」


俺の記憶力舐めてんの?、と彼。



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