いい加減な恋のススメ
手を繋いで歩いて?ナイナイ!あれは手を繋いでいたんじゃなくて腕を掴まれて引っ張られていただけで、決して仲良く歩いていたんじゃない!
しかし彼のあの行動はやはり目立っていたらしく、他の生徒たちも見ただとか聞いたとか騒ぎ始める。
わーん、こんなところで変に誤解されたくないのに。
私が必死に誤解を解こうとすると彼が「はいはい黙れー」と手拍子を打って、嫌な予感が全身に走った。
さっきも私とのことを口走ろうとした彼のことだ。絶対付き合ってるとか言う!それで私の将来に何も責任を持たないんだ!
もう終わりだと私は泡を吹くかのように息絶えようとしていた。
と、
「勘違いすんなバーカ、あれは集会なのに来ねぇ安藤を連れ出してただけだっつーの」
そんな彼の口から聞こえた意外な言葉に意識を失いそうになっていた私は「へ?」と声を漏らす。
「えー、なんだそうなの?」
「そうなのそうなの、こんの馬鹿が遅いから色んな先生に怒鳴られて最悪だったのは俺だ」
「そこまで聞いてない」
誤解を解いてくれたのは嬉しかったけどその言い方は私が全部悪いみたいじゃないか!ちゃんと私のフォローもしてほしい!