いい加減な恋のススメ
でも、
「(てっきり言っちゃうのかと思った……)」
いい加減な彼のことだからそう言うことはペラペラ喋るのかと思ったけど……
「あ、じゃあ掃除の前に写真取ろうよ!泉ちゃんも一緒に!幸澤がカメラ係ね!」
「何でだよ、俺も入りたい」
彼は丁度廊下を歩いていた雨宮先生に「おっさんナイスタイミング!」と声を掛けた。だからその呼び方はやめなさいと何回も。
「ほらほら、泉ちゃんも入ってー!」
「わっ……」
皆の気遣いで1番後ろの真ん中に入れさせて貰った。あんまりグイグイ行くタイプじゃなかったからこうやって集合写真で真ん中に映るのって初めてかもしれない。
貰った花束と色紙がカメラにも映るようにと抱き抱えていると隣に自然と彼がやって来た。
彼は私の顔を見ると相変わらず気怠そうにした。
「安藤せんせー、顔ボロボロですよ。そんなんで写真映って大丈夫ー?」
「う、うっさいですよ」
「なんて口の聞き方。そんな風に育てた覚えはねぇ」
「いつから幸澤先生が私のお母さんになったんですか」
彼はそんな私の突っ込みに「はは、」と乾いた笑いを溢した。