いい加減な恋のススメ
するとリック先生は何かを思い出したように手を叩いた。
「アヤ!次の授業の準備を手伝うようにMrs.吉野に言われてマシタ!」
「あ、そうだった。早くいかなきゃ」
「吉野?」
「英語専攻の先生だよ」
あぁ、そうか。2人は英語専攻だから一緒なんだよなぁ。
私は別れを告げると2人は慌てたように校舎の方へと向かっていった。
私はご飯を食べ終わると体を思いっきり伸ばした。まだ授業は午後にもある。午後も気合いを入れていかないとなぁ。
まぁ、あの人次第なんだけど。
「(好きになる、瞬間……)」
そんなの、あの人相手になるわけないじゃん。それに私の好み全然違うし。私はもっと誠実で背が高くて経済力に恵まれてなくてもそれを性格でカバーするような、そんな優しい男性がいい。
うわ、あの男とは背が高いところしかあってないじゃないか。うん、論外論外。
「あの人が小田切先生だったらなぁー」
「僕がどうかしました?」
ん?今幻聴が聞こえたような。私はキョロキョロと周りを見渡すと後ろの方から「こっちこっち」と声を掛けられる。
その声がした方を振り返ると私は思わず口をパックリ開けて固まった。
「安藤先生いい天気ですね」
「な、小田切先生、なんで」
「え、あぁ、もう少しで休み時間終わるから呼びに来たんです。川西先生たちにここにいると聞いたので」
え、ていうかことはさっきの呟き聞かれてしまったのか!?しかし声を掛けられた内容からしてきっと私の考えは伝わってはいないはず!セーフ!