いい加減な恋のススメ
「本当は俺が責任を持って家まで送りたかったんだけどあいにく自転車でさ。それで幸澤先生が家同じ方向だって言うから」
「あー……」
でも今考えたらもし小田切先生が私のことを送ってくれていたら、あの人の話が本当だとしたら、小田切先生に「ホテルホテル」って言ってたことになるよね。それだったら相手が幸澤先生で良かったかも。え、いや全然よくないけど。
私は「とにかく本当にごめんなさい!」と手を合わせた。
「沢山迷惑かけちゃった」
「そんなことないよ、安藤さんと楽しい話も出来たし?」
「え?」
「……お酒飲む前、いや……幸澤先生が来る前に話してた話、覚えてる?」
「……」
小田切先生に言われたその言葉に表情が固まる。確か私、小田切先生に何かを言われて戸惑っていたような。
しかし本当のところ、昨日の夜の記憶はお酒と朝の衝撃のせいで全く覚えてないのだ。
「ご、ごめんなさい、なんだっけ。スッゴク楽しい話だったけど」
「……そっか、ううん、いいんだ。また一緒に飲もうね」
「あ、はい!それは!もう!」
小田切先生となら!、と勢いで返すと「あ、じゃあ今日行く?」とさらっと言われた。