いい加減な恋のススメ
「え!?きょ、今日!?」
「うん、折角なら」
「……でも、」
昨日の今日だし、飲みに行くのはちょっとトラウマがあるかも。いや、私が注意すりゃいい話なんだろうけどさ。
そんな私の意図を汲み取ったのか、小田切先生は「じゃあ、」と、
「飲みじゃなくて普通に夕御飯食べに行かない?研修終わったら」
「え、」
「安藤さんがよければ」
「っ……」
私がよければ一緒にご飯食べに行ってくれるってことだよね!?こんな贅沢すぎるお誘いを断るような女なんてこの世にいるのだろうか。いや、いない!
「ぜ、是非」
「やった、じゃあ今日待ってるね」
私たちはそう約束すると校舎の中へと戻る。私は今でも興奮が冷める様子が無かった。
まさか小田切先生からお誘いをいただけるなんて、もしかしてこれって頑張ったらいけるんじゃないか?だって小田切先生なんて私の理想の男性そのものじゃないか。
ここは一気に距離を縮めておきたいところ。
「(そうだよ、幸澤先生のことなんてもう忘れよう)」
全て無かったことにしよう、それが1番いい。私が自由になれる方を選べばいい話なんだ。