わがままなキッス☆ 【短編】
6. それぞれの気持ち
あれからずっと
由里ちゃんの言葉が
頭から離れずにいたけど
僕はどうする事も出来ずに
同じ毎日を繰り返していた。



遊園地の後も
4人でたまに出かけた。
映画に行ったり
沙織の好きな
カラオケに行ったり。


沙織が早川の事を好きと
僕に言ってから2ヶ月たつが
まだ二人は付き合っていない。


沙織にしては珍しい…
あの時の様子から行くと
勢いで告ってても
いいくらいだ…


早川にしても沙織の事
結構気に入ってるふう
だったから
女癖の悪いあいつの事だ
すぐ付き合い出すかと
思っていた。


まあ僕は
沙織が誰かと付き合うのを
見るのはしんどいから
このままでいて欲しいけど。


そう結局僕は
ただ黙って見てるだけの
臆病でずるい人間なんだ。

あの約束に
いつまでもしがみついて
何もせずにいるダメな僕…。



*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
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