わがままなキッス☆ 【短編】
クラスの違う
由里ちゃんと早川と別れ
先に沙織が教室へ入る。

僕も入ろうとした瞬間
二人に声をかけられた。


「惣太君…沙織は不器用なうえ
素直じゃないの。
手遅れになる前に勇気出して。
二人なら何があっても
大丈夫だよ。」


由里ちゃんがポンっと肩を叩く。


「あいつは、オレと同じだから」


早川はニヤリと笑い
僕の背中をおもいっきり叩く。


『イテッ!!』


僕は二人の顔を交互に見る。


すると二人同時に


「男だろ、頑張れ!」


そう言って去って行った。

僕は二人の後ろ姿を
茫然と見送った。



*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
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