わがままなキッス☆ 【短編】
8. 約束のキッス
僕たちは
しっかり手をつなぎ
駅のホームで
電車が来るのを待っていた。


もう絶対この手を離さない。


僕はつないだ手をぎゅっと
強くにぎりしめる。


沙織が僕の顔を見て
ニッコリ笑う。


かわいい…


僕は自然と言葉が出た。


『いつか…結婚しよう…』


沙織は目を見開いて
びっくりしている。


でも次の瞬間ニコッと笑い
沙織はこう言った。


「今ここでキスしてくれたら
結婚してもいいよ。」


『ええっ…!!』


ホームには学校帰りの人
会社帰りの人で溢れてる。


こんな人がいるとこで
出来るわけない…。



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