わがままなキッス☆ 【短編】
朝は必ず沙織と登校していた。
これは沙織に彼氏がいても
変わらない。

僕たちは
幼稚園からずっと一緒だから…


朝玄関で靴を履いていると
勢いよくドアが開かれる。


「おはようございま〜す。
惣太〜、学校行こうっ!」


朝からハイテンションな沙織。
低血圧の僕にはついてけない。


「あら〜沙織ちゃんおはよう。
毎朝迎えに来てくれて悪いわね」


パタパタと小走りに
リビングから顔を出す母。
この二人は仲がいい。


「ほら惣太、早くなさい!」


『はい、はい…』


僕は鞄を持ち玄関を出る。


「じゃあ、おばさん
行ってきま〜す。」


手を振りながら
沙織も玄関を出る。
これが毎朝の風景だった。


*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
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