あ い の う た <実話>
結局自遊人が何曲をやってライブを終えたのか…




あたしにはわからなかった。




『リョウスケ』の唇から洩れる言葉を一字一句聞き逃したくなくて、
あたしは必死で言葉を追っていた。





気付いたら、ライブは終わっていた。





ライブが終わっても、
あたしの心は宙に浮いたままだった。





『リョウスケ』の冷たい目と優しい声が胸に焼き付いていた。







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