青蒼の夜半に、闇色の鳥を
 アギは両腕を組み微かに首を傾け、ひび割れた壁に寄り掛かり、シェイスを見詰めている。

 なにを云いたいのか、なにを伝えたいのかも見失って、シェイスは途方に暮れ始めてしまった。

 明るい白っぽい朝の日差し。

 市場のざわめき。

 ――でも胸のなかは、こんなに冷たくて寒い。
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